少し前に、日本人でアメリカ在住の真鍋さんという研究家がノーベル賞を受賞した。
気候温暖化と二酸化炭素の関係を明らかにする研究をした第一人者だそう。
それはそれは、素晴らしい!
と日本人はみんな喜んでいたけど、、、
真鍋さんはなぜアメリカに来たのか、という質問に対して、
「日本人は調和を大事にして周りに迷惑をかけない人種。アメリカでは自分がやりたい研究を好きにやることができた。」とおっしゃっていた。
これ、アメリカに住んでる私もかーなーり納得できる。
周りに気を使いながら、周りと同じペースで進んでいたら、飛び抜けることなんてできないし、自分の本当にやりたいことができない!
アメリカでは人に干渉してくる人が少ないし、自由に好きなことに没頭できる。
そういう人を自由にさせてくれる国でもあった。
その結果、やりたいことがある真鍋さんのような方にはアメリカは最適だったんだろうなー。
すごくよくわかる〜。
アメリカに住んでからだって、やはり日本人は空気を読んで、周りの人の気持ちを組みながら行動する。人が嫌がるようなことはしてはいけない。迷惑もかけてはいけない。
こうやって教えられてきたし、私たち日本人はそういうDNAを持っている。
これはいいことだと思う。同時に悪いことにもなりうる。
難しいけど、日本人なんだから何もアメリカ人化する必要は全くない。
日本人としてのいいところはずっと持ち続けていたい。
ただし、自分というものをしっかり持つことや、意思を主張することも同時にできなくては・・・とここに住んでいると日々感じる。
だからダメなんだ・・・っていうダメ出しはしたくない。
真鍋さんにはたまたまアメリカという国の仕組みが合っていたんだろう。もし日本にいたら絶対KYな人なのかもしれないしw
KYっていう言葉ですら今となってはいいことのようにも感じる。
私はアメリカに来て、かなり自由になれた一人。
まだまだ硬い殻に包まれているけど、それもどんどん剥がれ落ちて、どんどん身軽に自由になっていってるのを感じる。言いたいことが言え、好きなことをする。
周りの空気を読む性質は変われないけど(変える必要ないし)それでも、NOと言える日本人である。
アメリカに来てよかった〜と思うのは、そこが大きい。本来の自分を取り戻せた、とでも言おうか・・・本来の自分だけじゃなく、私って本来こういう性格だったのかも!と新たな自分に出会えたりもする。
環境変われば、やはり人は変わるのだ。
どこにいたって変わることはできると思いたかった。
でも、環境、付き合う人々、社会の仕組み、これらの影響は大きい!自分一人では気付けなかったことに気づけるし、考えてもみなかったことに遭遇する。全く違った考えの人との交流。言い出したらきりがないぐらい、日々たくさんのものから影響を受け、刺激を受ける。
これって素晴らしいことよね。
暮らして長くなったら、いろんなことに慣れて忘れてたけど、今書きながら、こうしてアメリカNYCに暮らせていることに幸せを感じる。
まだまだ暮らしていきたい。
もっともっと知らなかったことを知りたいし、もっと変わりたい。
日本人ということに誇りを持ちながら・・・